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message from sudo 2024年10月1日 須藤 亮

当研究室では、「未来の健康」への貢献を目指した生体医工学の研究に取り組んでいます。
細胞培養を行う研究なので、医学・生物学分野でしか行われていないと思ったかもしれませんが、近年、工学的なアプローチが注目されています。私たちは、SDのコンセプトを生命システムに適用し、工学的視点から「カラダの仕組み」を解き明かすことに挑戦しています。究極のシステムである「生命システム」を対象とした研究に取り組んでみませんか?

私たちが進めている研究には以下のような特徴があります。
1.工学的視点から様々な細胞(がん細胞や肝臓・血管の細胞など)の振る舞いを調べて、病気や臓器再生の仕組みを解き明かします。
2.熱流体力学やマイクロ加工などの工学技術を駆使して生命システムの構築・制御に挑戦しています。
3.医工薬連携を通して、未来のがん治療・創薬・再生医療への貢献を目指しています。

最近の研究室の成果によって、マイクロ加工技術(フォトリソグラフィー、CNC精密機械加工、バイオプリンティングなど)を利用して独自に開発した三次元培養デバイスで体内環境を再現し、様々なことができるようになってきました。たとえば、@体内に類似した毛細血管をチップ上でつくり流れに対する応答を調べたり、A流れの刺激によってがん細胞の浸潤が誘導される現象を解明したり、B微小血管を含む肝組織を再生したりしています。これらの研究は、すぐに利益に直結するわけではないので企業ではあまり行われておらず、長期的視点で研究を進めることができる大学にいるからこそ取り組める基礎研究です。このような研究が、将来的には先進的医療技術(再生医療や新しいがん治療)や創薬研究の発展につながります。研究室で取り組んでいる具体的な研究テーマについては、こちらのリンク先(research)もチェックしてみてください。

私たちは、三次元培養デバイスの開発や工学的なコンセプト・解析技術を武器として医学・生物学の研究者にはない工学的視点から研究に取り組んでいます。このような研究を進めるためには、SDで学んできた知識を総動員し、なおかつ新たに生命システムについて学ぶ必要もあります。また、実験技術の習得には時間も要します。そのため、卒業研究の1年間だけでは十分な成果は得られません。是非、修士課程まで(さらに続けたい人は博士課程まで)一貫して研究に取り組み、世界に発信することができるような研究成果をあげてもらいたいと思っています。これが達成できれば、かけがえのない経験が得られ、研究活動を通して身に着けた様々な能力によって将来どんな分野でも活躍できる人材に成長するはずです。須藤研究室に在籍した学生のインタビュー記事が以下のHPにも掲載されているので参考にしてください。

[須藤研究室の先輩インタビュー]
  修士の例→理工学部HP:在学生インタビュー
  博士の例→理工学部HP:塾員往来[第191回]

SD工学から「未来の健康」に貢献する研究に取り組んでみませんか?
是非一緒に研究しましょう!

----- 2024年度 須藤研究室説明会 -----
第1回 2024年10月18日(金)18:15〜@厚生棟大会議室
第2回 2024年10月21日(月)18:15〜@厚生棟大会議室
第3回 2024年11月15日(金)18:15〜@16D棟208室
※質問・問合せ先:研究室案内係(sudolab@sudo.sd.keio.ac.jp)

----- 2024年度 須藤研究室開放日 -----
2024年10月23日(水)13:00〜16:00@16D棟208室
 ※予約不要!ふらっと見学に来てください。